簡素な仕掛け処理

仕掛けは単純な方が良いと言われます。複雑な仕掛けはトラブルが多いと言う事も
ありますが、「仕掛けが複雑だと釣れたはずの魚も逃すことがある」とも言われます。
魚に違和感を与えず、しかも取り回しが簡単で機能的にも優れる単純な仕掛けが良いと
思い、2年前からマブナ釣り用の仕掛けで採用しています。
シンプルな処理というのは特別な処理ではありません。「な〜んだ、そんな事か」という
ような処理です。要はちょっとした事なのです。

直結と言っても、道糸と鉤素を直接結ぶのでは
なく、チチワ同士での連結です。
直接結ぶと感度は最高になるのでしょうけど、
鉤素の交換が面倒です。

先ずは道糸の先を15cmほど折り返して、
イトを撚ります。撚ったら、再度イトを
折り返します。写真はその状態です。

8の字です。
ここから如何に小さな輪にするかが肝です。

私は手先が不器用な人間ですので爪楊枝を
使います。
道具箱に爪楊枝一本入れておけばとても
便利ですよ。

B 道糸と鉤素の連結    
道糸と鉤素はマルカンを介したり、ハリス止めを使用したりしましたが、マブナ釣りでは
2年前にこれらを止め、直結に替えました。理由は強度の向上と、やはり便利とはいえ金属と
言う「異物」は極力付けない方が自然ではないかと考えたからです。

A 道糸の穂先連結部分の処理    
私は道糸と竿の穂先(リリアン)は所謂不精付けにしています。大小チチワの不精付けと
いうもので、テナガエビ、ハゼ、マブナ、ヘラブナと、四季を通じて行うあらゆる釣りに
共通して採用しています。

爪楊枝を、写真の部分に挿し込みます。
(爪楊枝は主に先の部分を使うので、
深く挿し込む必要はありません)

@ チチワ結び(8の字結び)
何はともあれ、仕掛け作りの基本中の基本と言えるこの結びが出来ない事には始まり
ません。シンプルな仕掛け作りの為には、如何に小さなチチワを作るかという事が要に
なります。雑に大きく作るとトラブルのもとです。シンプルとは雑と言う意味ではあり
ませんからね。

そのまま引っ張ればOKです。
鉤素が切れてもすぐに交換できます。


以上、仕掛け全体で金属は錘と鉤だけに
なります。
ちょっとした事で快適な釣りが出来るので
あれば、それに越したことはないと思います。
たとえそれが自己満足だとしても、趣味って
そういうものでしょう。

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鉤素の先を小さなチチワにして、
道糸先端に通します。

上の写真の折り返し部分をチチワ結びし、
余分な部分はカットします。

チチワの部分はイトが撚られているので、
2重になっており、強度を高めています。

そこで、チチワから下、約15cmを
撚る事により、穂先への絡みを軽減する
ことができました。
リリアンとの連結部分の強度もこれで
向上します。

これがそうです。
大小チチワの不精付け。
先の小さい方のチチワは、道糸を外すのに
引っ張る為だけの機能ですから、カットして
ヒゲにしてあります。輪のままだと、何かの
拍子で付近の草や木の枝などに絡んだ際に、
道糸がすっぽ抜けてしまうトラブルが生じ
かねません。

これだけでも良いのですが、どうも道糸が
穂先に絡む事が多く、厄介でした。

上の写真の(楊枝を挿し込んでいない)先端の方の輪を人差し指で押え、爪楊枝の先端方向へ
スライドさせながら、イトを締めると、小さな小さなチチワの出来上がりです。
これはハリスと道糸との連結で使用します。この輪が大きいと、絡みの原因になります。
シンプルな処理は雑にすると却ってトラブルの元になるのですね。

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